miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220730 伯耆(ほうき)国 一宮倭文(しとり)神社

伯耆(ほうき)国一宮倭文(しとり/しずり)神社です。鳥取県東伯郡湯梨浜町に鎮座します。静かに佇ずむ淡水の「東郷池」のほとりにあります。古くは入江であり、砂の堆積により海と隔てられて潟湖になったと考えられております。創建は不詳です。
社伝によれば、大国主命の娘の下照姫命が出雲から海路でこの地に定住されました。一生終えられるまで安産・農業・医薬の普及に尽力したと伝わります。また神社創立当時、この地の主産業が倭文の織物。織物の職能氏族であった倭文氏の祖神で織物・機織りの神様、建葉槌命(たけはずちのみこと)と、当地ゆかりの深い下照姫を加えて主祭神にしたといわれます。
時代が進み、当地で織物が作られなくなり、建葉槌命が忘れられる様になり、下照姫が残ったと伝わります。大正時代までは下照姫が主祭神とされていました。
境内の塚は古来より下照姫の墓と云われてましたが、大正4年の発掘により経塚と判明しました。発掘されたものは一括して国宝に指定され東京の国立博物館に保管されています。現在の主祭神は建葉槌命と下照姫となっております。神社付近には下照姫関連の神蹟も多くあり、また神仏習合も感じられる境内でした。
のどかな湖のほとりに、太古より姫神が祀られていて、時代が進んでも、安産信仰を軸に、様式にこだわらず生活に静かに溶け込んだ信仰が今も続いていると感じた参拝となりました。
 
鳥居です。扁額に伯耆国一宮倭文神社とあります。

 
隋神門です。

 
隋神門には精巧な彫刻があります。

 
国宝が出土した神様のお墓への道。参道脇の小高い丘にあります。

 
下照姫の墓と云われてましたが、経塚。大正4年発掘されたものは銅経筒・金銅観音菩薩像・その他仏像・銅鏡など多数。「伯耆一宮経塚出土品」の名称で、一括して国宝に指定されております。

 
拝殿です。

 
本殿です。

 
御朱印です。

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 鳥取県東伯郡湯梨浜町大字宮内754
位置 北緯35度29分25.34秒 東経133度54分10.68秒
主祭神 建葉槌命
社格等 式内社(小)
伯耆国一宮
旧国幣小社
別表神社
創建 不詳
本殿の様式 流造
例祭 5月1日


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