miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220927島根県松江市東出雲町 揖夜(いや)神社

島根県松江市東出雲町の鎮座します揖夜(いや)神社です。意宇六社の一つです。主祭神は 伊弉冉命です。創建は不明ですが、日本書紀には「言屋社」・出雲国風土記には「伊布夜社」・延喜式神名帳には「揖屋神社」と記述のある古社です。斉明天皇の659年に出雲大社の修造が遅れていた時、狐が言屋社の巫人が持っていた蔓のはしを嚙みちぎったり、犬が死人の腕を言屋社のところにくわえて置いた話が都の天皇に伝わり、これはご自身崩御の兆しと修造を急がせ出雲大神を慰めたと日本書記にあります。1300年以上前の不思議な話ですがこの社が歴史上はじめて出てくる一文です。この「言屋社」は昔から広く黄泉の国に縁の深い社として広く知られ、都からも重要視されていたと社の由緒は伝えております。
揖夜神社から東へ静かな農村を抜けた山あいに、黄泉比良坂の伝承地・比定地があります。伊弉諾命が伊弉冉命に会いたいと黄泉の国に向かうときに通ったのが、あの世とこの世の境が黄泉比良坂と伝わります。黄泉平良坂伝承地としての石碑が建てられておりました。社務所の方が行き方を丁寧に教えて下さいました。
その方がボソッと、「いつも静かな神社だけど夏のお祭りの時は、境内にたくさん集まり、みんな協力してそれはにぎやかに楽しむの」と言われました。黄泉平良坂訪問と揖夜神社の夏祭りのお話から「現生からの亡くなられた方への思い」と「生と死の強いコントラスト」を感じた参拝となりました。
 
鳥居です。

 
鳥居前に、亀の石灯籠がありました。

 
随身門です。像が向き合っております。その先は横参道です。

 
拝殿です。その奥に本殿と玉垣があり、玉垣の内側に入っていくことが出来ます。

 
玉垣内の本殿。伊弉冉命。大社造り。御神座が本殿の左奥にあって、御神体は右方向を向いて鎮座する女造。手前が韓国伊太氐神社。素盞嗚命、五十猛命が祀られています。

 
本殿右側にある三穂津姫神社です。

 
境内社の荒神社です。社の両脇に藁蛇がおられます。大蛇神で農耕の神様と案内がありました。

 
黄泉比良坂の伝承地・比定地です。伊弉諾命が伊弉冉命に会いたいと黄泉の国に向かうときの「あの世」と「この世」の境が黄泉比良坂と伝わります。揖夜神社から東へ山あいの静かな農村を向けたところにあります。伝承地としての石碑が建てられております。

 
黄泉の国の入口には巨石が3つありました。伊弉諾命が黄泉比良坂を大きな岩で塞いだという神話の岩「千引岩」なのかなと思いました。この岩についての明確な案内はありませんでした。

 
御朱印です。

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 島根県松江市東出雲町揖屋2229
位置 北緯35度25分51秒 東経133度9分14秒座標: 北緯35度25分51秒 東経133度9分14秒
主祭神 伊弉冉命
社格等 式内社
県社
本殿の様式 大社造
例祭 10月19日
主な神事 穂掛祭


メモ 256