miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220928島根県隠岐郡隠岐の島町 玉若酢命神社

島根県隠岐郡隠岐の島町(島後)に鎮座します玉若酢命神社です。西郷港から徒歩30分の所にあります。「玉若酢命」が主祭神。隠岐国一宮の水別酢神社祭神「水若酢命」と共に隠岐を開拓した二祖神の一柱であると伝えられています。「玉若酢命」そして「水若酢命」は「記紀」には全く登場しない隠岐の島の神様。古代、司祭も行う統治者が隠岐の島を分割して統治していた「なごり」であるとも伝わります。
この神社エリアは隠岐国府があり、総社村と呼べれていたことから、隠岐国総社と呼ばれてきました。隠岐国国造の子孫とされる億岐家がこの神社の宮司を代々勤めております。現在も境内隣地にある国の重要文化財「社家 億岐家」にて住まわれております。御朱印授与・「隠岐国駅鈴」・「隠岐倉印」等の国の重要文化財をご紹介頂きました。
本殿・隋神門・旧拝殿が国の重要文化財です。本殿をまじかに見て、これが切妻屋根と向拝が一体化してないのが特徴である「隠岐造り」なのかと初めて見ました。隠岐地方独特な神社形式との事です。隠岐国最初の神社参拝となりました。これからの隠岐国神社巡拝の中で、その「隠岐造り」とこの地方の信仰の一端に触れていこうと感じた参拝となりました。
 
鳥居です。

 
隋神門です。国指定重要文化財。1852年に建てられました。

 
境内にある杉の巨木「八尾杉」。樹齢は1,000年とも2,000年以上とも。幹に耳を当てると閉じ込められた大蛇のいびきの音がすると伝わります。高さ30m幹回り11m。国の天然記念物。

 
拝殿です。

 
拝殿屋根前面に鳳凰の彫刻があります。

 
拝殿の扁額です。

 
旧拝殿。1866年建立。国の重要文化財。見過ごしそうになりました。

 
本殿。1793年建立。「隠岐造り」と呼ばれる隠岐地方独特な神社形式。切妻屋根と向拝が一体化してないのが特徴との事(春日造は一体化)

 
社家 億岐家住宅です。1801年建立です。国の重要文化財に指定された。現在も社務所・住居として使われております。御朱印授与・重要文化財を紹介してくれます。

 
入場チケットです。奈良時代、国の交通機関の起源となる駅伝制に使われた国内唯一存在する「隠岐国駅鈴」。奈良時代税の出納に使われた現存する三倉印の一つ「隠岐倉印」(残り駿河国・但馬国) 共に国の重要文化財となっております。このエリアが国府で交通の要衝であったことを感じさせます。 

 
御朱印です。隠岐国総社とあります。

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 島根県隠岐郡隠岐の島町下西701
位置 北緯36度12分25.5秒 東経133度18分45.2秒座標: 北緯36度12分25.5秒 東経133度18分45.2秒
主祭神 玉若酢命
社格等 式内社(小)
隠岐国総社
旧県社
創建 不詳
本殿の様式 隠岐造茅葺
例祭 6月5日
主な神事 御霊会 (6月5日)


メモ 243