miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20210915川倉賽の川原地蔵尊(青森県五所川原市)

青森県五所川原市金木町川倉にあります「川倉賽の川原地蔵尊」です。芦野公園の丘にあります。創祀は古代に、天空に不思議な御燈明が飛来した時、その光に照らされた場所があり、そこから地蔵尊を発見され、それを安置したと伝わります。例大祭の際には津軽のイタコが地蔵蔵の裏で“口寄せ”が行われ、涙を流す方々の光景が見受けられるとの事。現在ではイタコが随分減って規模は小さくなったとお聞きしました。丘には2000体に地蔵が安置。津軽特有の冥界結婚の習俗が残されており、家族で若くして亡くなられた方の冥界での結婚式を行う施設があります。我が子があの世で幸せに結婚する様にとの親の思いで、迎い入れる花嫁、花婿の名前も付けられて安置されています。安置は5年の期間でその後は延長するシステムですが、多くの親が延長を続けるとのこと。亡くなった子に対する津軽地方の親のやさしい気持ちに触れ泣きそうになりました。宗教法人の登記をされず、地蔵講20名が管理運営されております。仏教や神道、土着信仰が混在しながらも津軽地方の死生観が凝縮したプリミティブな宗教施設だと感じた参拝となりました。
 
 
遵メモ 恐山と並ぶディープな霊場
①津軽地方の死生観が凝縮された原始的な宗教施設 2000体の地蔵が津軽平野を見渡せる丘に安置
②仏教や神道、土着信仰が混在した聖地
③故人があの世で生活を営む遺品を祀る本堂・支社の結婚式を行う施設あり。津軽特有の冥界結婚の習俗残る
④旧暦6月22日~24日は、大祭が行われ、津軽一円のイタコが地蔵堂の裏に集合し、口寄せを行う。
➄多くの津軽衆が先祖の御霊の声に涙するその光景は、まさに津軽の精神文化をあらわしている。
⑦宗教法人の登記なし。20名からなる地蔵講中が管理運営。講=信仰を同じくする集団・結社
⑧東北における地蔵信仰の総本山と位置づけ
 
 
ユニークな鳥居

 
右が地蔵堂 こちらの裏で大祭の日にイタコが口寄せ。現在は後継者がなく、少人数で行われる

 
本堂含めて丘に2000体の地蔵が安置されております。その数に圧倒されます。

本堂の脇に多くの地蔵が祀られております。

本堂に向かう参道にも多くの地蔵が祀られていました

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死者の結婚式を行う施設です。津軽特有の冥界結婚の習俗。若くして亡くなった我が子があの世で幸せに結婚する様との親の思い。迎い入れる花嫁、花婿の名前も付けられております。安置は5年の期間でその後は延長するとのこと。子に対する津軽地方の親のお気持ち。そのやさしさに泣きそうになりました。

 
御朱印状頂きました。

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以下 五所川原市HPより抜粋

 

所在地 青森県五所川原市金木町川倉字七夕野426-1
山号 なし
宗派 なし
本尊 地蔵尊
創建年 数千年前に天空からの不思議な燈明。そこに地蔵が下りてきた。

 

メモ 62