miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20211013蚶満(かんまん)寺(秋田県にかほ市象潟) 

秋田県にかほ市象潟(きさかた)町象潟島にあります蚶満(かんまん)寺です。象潟は対馬海流と親潮がぶつかる地点。古代から穏やかな海で象潟の入江は海の避難所とそして非常に栄えたエリアでした。古刹象潟は「九十九島、八十八潟」、あるいは「東の松島、西の象潟」と呼ばれたように、かつては松島同様無数の小島が浮かぶ入り江でした。江戸時代の松尾芭蕉、小林一茶など多くの文化人が魅了されております。この地は芭蕉のおくのほそみちの北限の折り返し地点としても有名です。
蚶満(かんまん)寺は元は入江の島にある寺でした。1808年の鳥海山火山性地震により、この一帯が隆起し、多くの島々が浮かぶ入江が干潟に一変しました。本庄藩は新田にし、塩害を避けるため各小島の山を崩し開発しようとし100以上あった島の内40島はつぶされと云われます。象潟島の蚶満(かんまん)寺の住職覚林は、朝廷も味方にしながら命がけで九十九島の保存を主張しました。その反対行動により覚林は1818年江戸で捕らえられ、1822年、獄死しました。しかし覚林の命がけの景観を守ろうとした努力により、今も田園の中に60ほどの旧の島が残っており、象潟は後に国の天然記念物、鳥海国定公園に指定されました。
芭蕉や一茶がみた無数の小島が浮かぶ入江の姿を見たかったな。そしてそれを命がけで守ろうとした象潟の蚶満寺の住職の気概を感じた参拝となりました。
 
山門です。作者不詳。江戸中期の建立と推定

 
本堂 現在工事中。釈迦牟尼仏です。すこしさびれている。

 
鐘楼

 
象潟九十九島の跡 1804年象潟地震のために陸地になる

 
この景色を守ったのがこのお寺の覚林です。

 
ぽつんぽつんとある小山が元小島です。ここが松島と同じ光景だった。芭蕉と同じ光景見たかったな。
ちなみに芭蕉はここ象潟でおくの細道を南に折り返しております。

 
水田になると昔のイメージが・・・

 
昔の絵ではまさに松島。ちなみに松島とにかほ市は姉妹都市。この秋両方見れた事に幸せ感じております。

 
蚶満(かんまん)寺の御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 秋田県にかほ市象潟町象潟島
位置 北緯39度12分55.5秒 東経139度54分11.1秒座標: 北緯39度12分55.5秒 東経139度54分11.1秒
山号 皇宮山
宗旨 曹洞宗
本尊 釈迦牟尼仏
 
メモ 84