miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220731鶴林(かくりん)寺 (兵庫県加古川市) 

鶴林(かくりん)寺です。兵庫県加古川市北在家にあります。589年、聖徳太子が16才の時、秦河勝(はたのかわかつ)に命じ仏教をひろめるための道場として建てられましたと伝わります。高句麗出身の恵便が物部氏の迫害を恐れ、民間人として播磨に潜んでいたところ、聖徳太子が教えを授かるために播磨に足を運び、精舎を建立したのが寺の始まりとも伝わります。源流大阪の四天王寺と同時期に作られ大和朝廷の影響を受けた「もうひとつの四天王寺」と云われます。本堂、平安時代の太子堂が国宝。常行堂、護摩堂、絹本著色聖徳太子像、銅造聖観音立像等18件が国の重要文化財で「西の法隆寺」とも呼ばれおります。銅造聖観音立像は泥棒が盗み出し壊そうとしたら「あいたた」という声がしたため、泥棒が改心したと伝えられております。このあいたた観音像は計3回盗まれていますが不思議と鶴林寺に戻っているそうです。
往時の寺領は現在の加古川市の面積の7割あったそうです。戦国時代黒田官兵衛の助言で信長側について時局を乗り越えたと云われます。現代において飛鳥時代の七堂伽藍を感じる境内が加古川に残されている。歴史の妙を感じる参拝となりました。

 

 

聖徳太子がご創立されています。

 
山門 室町時代 階上には座禅堂があります。

 
行者堂1406年 国の重要文化財

 
三重塔 室町時代 江戸時代に大修理。

 
常行堂 国の重要文化財 阿弥陀如来の周囲を歩きながら念仏を唱える天台宗の修行の専門のお堂。平安時代建立。

 
本堂 国宝 1397年 本尊は薬師如来。

 

太子堂 1112年建立。兵庫県最古の建築。国宝。

 
鐘楼 1407年 国の重要文化財 高麗期の梵鐘も重要文化財。

 

観音堂 1705年 聖観世菩薩(秘仏)を祀っています。

 

護摩堂 重要文化財 1407年建立

 
飛鳥時代の七堂伽藍を感じる境内です。播磨の古刹素晴らしかったです。

 
御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 兵庫県加古川市加古川町北在家424
位置 北緯34度45分8.2秒 東経134度49分57.3秒座標: 北緯34度45分8.2秒 東経134度49分57.3秒
山号 刀田山(とたさん)
宗派 天台宗
本尊 薬師如来(重要文化財)
創建年 伝・崇峻天皇2年(589年)
開基 伝・聖徳太子
別称 西の法隆寺、刀田の太子
札所等 新西国三十三箇所第27番
西国薬師四十九霊場第22番
聖徳太子霊跡第27番
播州薬師霊場第9番
関西花の寺二十五霊場第9番
文化財 本堂、太子堂(国宝)
常行堂、護摩堂、絹本著色聖徳太子像、銅造聖観音立像ほか(重要文化財)
 
メモ 91