miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220926 島根県出雲市別所町鰐淵(がくえん)寺

鰐淵(がくえん)寺です。島根県出雲市別所町にあります。594年の創建と伝えられる天台宗の古刹です。平安時代末期には修験道の霊地として全国的に知られるようになりました。以前は出雲大社の北部にあり、鎌倉時代には出雲大社と習合し長く出雲大社の別当寺をつとめ、出雲大社の多くの年中行事の儀式担い、出雲大社と一体となった信仰が長く続きました。またその時代には本地垂迹がすすみ、素戔嗚尊の本地として「牛頭大王像」がまつられたと云われます。南北朝時代に別所町の現在の山中に移転されました。江戸時代前期には、出雲大社では祭神が須佐之男命から大国主神に変更されたことから、神仏習合を通じて深い関係を持つ鰐淵寺は出雲大社との関係が少しずつ途絶えていったと云われます。

一方武蔵坊弁慶が青年時代に、ここで修行に励んだという伝えがあります。彼が大山の寺から一夜で担いできたと称せられる釣鐘が国の重要文化財となっています。

出雲大社への理解には、大社と一体となった修験の伝統が残る鰐淵寺を理解することが重要だと強く感じた参拝となりました。
 
鰐淵川です。仁王門まで15分歩きます。

 
仁王門です。

 
根本堂まで15分。長い階段が続きます。

 
根本堂です。毛利氏時代に建立されたもの。

 
根本堂の扁額です。

 
釈迦堂です。

 
弁慶は仁平元年(1151年)松江に生まれ、18歳から3年間、鰐淵寺にて修行したとされます。平家を滅ぼした後再び鰐淵寺に身を寄せ、この際多くの伝説・遺品を残した。特に、弁慶が大山寺から一夜で釣鐘を運んだとの伝説は広く世に知られ、その際に持ち帰ったとされる寿永2年の銘のある銅鐘は国の重要文化財に指定されています。

 
摩陀羅神社 中世には出雲大社の北部の地にありました。明治政府の神仏分離令を免れ、天台宗の秘神「摩陀羅神」を古来より守り続けています。

 
清らかな山の空気を満喫しました。

 
御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 島根県出雲市別所町148
位置 北緯35度25分23.7秒 東経132度44分57.8秒座標: 北緯35度25分23.7秒 東経132度44分57.8秒
山号 浮浪山
院号 一乗院
宗派 天台宗
本尊 千手観世音菩薩、薬師如来
創建年 伝・推古天皇2年(594年)
開基 伝・智春、推古天皇(勅願)
正式名 浮浪山一乗院鰐淵寺
別称 鰐山
札所等 中国33観音25番、出雲観音3番、出雲國神仏霊場2番
文化財 銅造観世音菩薩立像2躯、絹本著色山王本地仏像、銅鐘ほか(重要文化財)
 
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