miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20230112 沖縄県石垣市石垣 権現堂・桃林寺

沖縄県八重山諸島の石垣市にあります桃林寺の横にある権現堂です。八重山に寺社がひとつもない事に危機感を持った薩摩藩が琉球国王に建立を進言した事がきっかけとなり桃林寺と共にこの地八重山に1614年創建されました。
権現堂は神仏習合されており勧請した熊野権現(伊弉冉尊・速玉男尊・事解男尊)が祀られている神社です。八重山権現と呼ばれます。1771年大津波より再建されました。御神体の銅鏡は1772年に鋳造されたもので、沖縄県内で鋳造された最古のものとされます。神殿には、本土の神社にはあまり見ない細工が施されており、拝殿と表門及び石垣も八重山地方独特の味わいでした。戦災で多くの建築物を失った中、沖縄の本格的な近世社寺建築の遺構として国の重要文化財となっております。現在の所有者は石垣市となっており、権現堂の保存にあたっております。
並立する桃林寺は日本最南端の八重山最古のお寺で日本最南端の禅寺として知られます。臨済宗です。1771年の津波で山門の仁王像は海に流されましたが、浜で偶然に発見され修復されました。現在も門に立たれております。沖縄最古の仏教美術品として有名です。朝一番にお伺いしたのですが、朝日にあたる赤瓦が大変印象的でした。
御嶽信仰がメインの琉球の地。八重山の大地震や米軍による戦争、度重なる台風からその度に再建された権現堂・桃林寺。起死回生の社寺として、多くの人たちが年末年始の参拝におとづれれております。石垣の多くの方に長く大切にされていると感じた参拝となりました。
 
 
国の重要文化財の権現堂の薬医門です。拝殿・神殿共に全体が文化財に指定されています。

 
権現堂の薬医門、拝殿、本殿(神殿)が一直線に配置されております。

 
本殿から拝殿、表門、参道を見ております。

 
拝殿です。向こうに赤壁の「神殿」が見えています。

 
赤壁の神殿。琉球独特の神殿でした。

 
神殿には唐獅子や麒麟、象、兎などの細工がされています。

 
権現堂に左にある桃林寺です。赤瓦が印象的です。

 
山門の左右に仁王像が安置されております。沖縄最古の木造彫刻とされます。

 
向かって左の仁王像です。金剛力士像・吽形

 
向かって右の仁王像です。密迹力士像・阿形

 
境内にある鐘楼。琉球赤瓦が使われています。沖縄の風情を感じます。

 
赤瓦の本殿です。

 
桃林寺の御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
権現堂
所在地 沖縄県石垣市石垣285
主祭神 熊野権現(伊弉冉尊・速玉男尊・事解男尊)
創建 1614年
本殿の様式 三間社流造
別名 八重山権現堂、八重山権現
 
桃林寺
所在地 沖縄県石垣市石垣285
位置 北緯24度20分37.6秒 東経124度9分20.5秒座標: 北緯24度20分37.6秒 東経124度9分20.5秒
山号 南海山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 観世音菩薩
創建年 1614年
開山 鑑翁西堂
 
メモ 139