20220306　法華嶽(ほけだけ）寺（宮崎県東諸県郡国富町）

法華嶽(ほけだけ）寺です。宮崎県東諸県郡国富町にあります。718年、釈迦岳山頂に建立された金峰山長喜院が起源と伝され、唐から帰国した最澄がこの法華岳に大御堂を建立し自らが彫った薬師所頼を安置。法華嶽(ほけだけ）寺に改名したと伝わります。古くから、日向の法華嶽薬師は昔から国から病気平癒の御利益で名高いお寺で日本三大薬師の一つと言われれております。（他越後の米山薬師、三河の宝来寺薬師）平安時代の歌人、和泉式部が病気平癒を祈願するために都から訪れ快癒し、お礼に本人が大事にしていたと言われる琵琶を、法華嶽薬師寺に奉納されたと伝わります。戦国期から江戸時代にかけて天王遣欧少年使節団の伊藤マンショにつながる伊藤氏や島津家の祈願寺として栄えました。

明治の廃仏毀釈により、寺は衰退。昭和になって少しずつ復興しました。宮崎県は小藩が多かったことから大藩の薩摩藩の方針である廃仏毀釈の影響をもろに受けて、現在でも県内で345寺と大変少ない状況です。そうした背景により葬式は現在まで、仏式より神葬祭の割合が多いと云われます。

宮崎駅から車で山中を進んで40分の法華嶽公園内にあります。遠くそして高い場所なのに昔から病気平癒を祈願するために多くの参拝者がこの地国富の地まで足を運んだんだと驚きを感じた参拝となりました。

寺山頂からの風景　山中の中にあります。