miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220511京都市西京区松室山 月読神社

 
月読神社です。京都市西京区松室山に鎮座します。松尾大社の南約400メートルの地となります。式内社(名神大)の「葛野坐月読神社」で現在は松尾大社摂社です。
書紀において5世紀後半23代顕宗天皇時代にこの神社創建伝承が載せられております。それによると阿閉臣事代(あへのおみことしろ)が勅命を奉じて任那に派遣されることになった時に、月神が自分を祀るようにと人に憑依して託宣したと云われます。その事を天皇に奏上したところ、この松尾山近くの地が月神のために与えられ、壱岐県主の祖で月神の裔と称する押見宿祢(おしみのすくね)が神社を造営し祭祀を行ったのが創祀だとされます。子孫は壱岐氏と名乗り世襲祠官として永く神社に仕えたと云われます。
主祭神は月読命。日本神話の月読命ではなく、壱岐独自の神である天月神命とされます。その神を壱岐島の月読神社(現箱崎八幡神社)から分祀したと伝わります。壱岐は地理的に大陸に近い関係で、壱岐氏は、早くから中国の亀卜の術をヤマト王権に伝えた一族とされ、後に卜部氏を名乗ったと伝わります。この一族が、桂川一帯で祖神と仰ぐ「月神」を分祀・奉斎したと思われます。この桂川一帯は、この神社を始め月神を奉祀する信仰の遺跡が広範に残されており、一帯では月神信仰は相当に繁栄していたと考えられています。
 松尾大社の後にふらっと参拝したのですが、この地で壱岐の月神様にお会いできると思いませんでした。壱岐巡拝の旅を思い出しながら、京都の月読神社の元宮とされる壱岐の箱崎八幡神社を参拝していない事に気づき、次回壱岐再訪のモチベーションにしようと思った参拝となりました。
 
 
鳥居と神門です。松尾大社の南約400メートルの地に鎮座します。式内社(名神大)の「葛野坐月読神社」です。

 
本殿です。社地は9世紀半ばから、現在地に位置します。壱岐から京都への勧請に秦氏との関わりがあり、渡来系氏族文化と古代京都祭祀を考える上で重要な神社とされます。

 
本殿の扁額には月読大神とあります。

 
本殿前にある拝殿です。

 
京都市の月読神社の案内板です。

 
御朱印です。

以下ウィキペディアより抜粋
 
所在地 京都府京都市西京区松室山添町15
位置 北緯34度59分47.55秒 東経135度41分9.79秒座標: 北緯34度59分47.55秒 東経135度41分9.79秒
主祭神 月読尊
社格等 式内社(名神大)式内名神大社「葛野坐月読神社」
松尾大社境外摂社
創建 (紀)第23代顕宗天皇3年
本殿の様式 流造
例祭 10月3日
境内社:御船社、聖徳太子社
 
メモ 173