miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220730 美作国一宮中山神社

美作国一宮中山神社です。岡山県津山市一宮に鎮座します。創祀は707年と伝わります。主祭神は、鏡作部の守り神で祖神石凝姥の神業を讃えた「神鏡作神(かがみつくりのかみ)」、八咫鏡を造った「石凝姥神(いしこりどめのかみ)」。天照大御神の岩戸隠れの際に石凝姥神が鏡を鋳造されています。そして父神の「天糠戸神(あめのぬかどのかみ)」の3神。この地において産出する砂鉄を鏡にする鏡作部が存在していた事をうかがわせます。
過去には祭神が、大己貴命や猿田彦、日本武尊東征の従者の一人の吉備武彦命、吉備津彦命、他に金山彦命とした説もあり、今昔物語集などでは、祭神は猿神であるとされています。美作エリアを納める氏族が変化し、後にヤマト王権がこの地の戦略的重要性に鑑み、吉備の力を美馬国分国により弱体化していったことにより、祭神が移り変わっていったと考えられています。
猿が狛犬の代わりに門前を守っております。また境内には牛も祀られています。「猿神社」と呼ばれる猿田彦を祀る小さな祠もありました。
猿や牛、そして色々な神が交代し入り混じる様子にふれ、このエリアはいろいろな歴史が刻まれた、重要な地であったんだと感じました。
本殿は「中山造り」呼ばれる独特な構造で美作エリアに神社建築に影響を与えました。1559年尼子晴久により再建。鳥居も中山鳥居と呼ばれる独特な構造になっております。因幡・伯耆から美作の一宮中山神社に巡拝を進めてきた中、本殿・境内の立派さに触れ、因幡・伯耆・美作における「津山の持つ重厚感」に目を見張る思いがした参拝となりました。
 
鳥居前にある樹齢800年のけやき。

 
境内正面入口のものは「中山鳥居」と呼ばれる独特の構造の鳥居。1791年。花崗岩製。

 
静かで整然とした参道

 
境内に牛の像。昔牛の市場が行われていたそうです。

 
狛犬がわりの狛猿①

 
神門です。津山城二の丸にあった門を明治に移築したものです。

 
拝殿です。

 
本殿です。1559年尼子晴久による再建。入母屋造妻入の他地方には例を見ない「中山造」と呼ばれる構造です。国の重要文化財に指定されています。

 
拝殿・本殿。本殿の立派さに目を見張りました。

 
本殿裏にある猿神社です。祭神:猿多彦神。今昔物語集等の記述はこの猿神社に由来していると伝わります。子ザルのぬいぐるみが奉納されています。

 
御朱印です。

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 岡山県津山市一宮695
位置 北緯35度06分0.78秒 東経133度59分40.53秒座標: 北緯35度06分0.78秒 東経133度59分40.53秒
主祭神 鏡作神
社格等 式内社(名神大)
美作国一宮
旧国幣中社
別表神社
創建 (伝)慶雲4年(707年)
本殿の様式 中山造
別名 仲山大明神・南宮
例祭 4月29日(御田植祭)
主な神事 御注連祭


メモ 151