阿波国一宮大麻比古(おおあさひこ)神社です。徳島県鳴門市大麻町に鎮座します。主祭神は忌部氏の大祖先の一柱「大麻比古神=天太王命」です。
社伝によりますと神武天皇の御代にその天太王命子孫である天富命が、阿波を麻布や木綿をつくり、阿波を開拓。また阿波国に続いて房総半島の安房国を開拓をした伝わります。その天富命が忌部一族の大祖先である「大麻比古神=天太王命」をこの地に祀ったにが始まりと伝わります。
配祀神は猿田彦大神です。 古くから大麻山山頂に祀られていたと云われ、のちに合祀されたとされます。この地で忌部氏が勢力が弱まり、庚申信仰の民衆の高まりが重なる中、巷の神・交通の神の猿田彦大神の神性がこの社に合わさったともいわれます。
かつては徳島藩主蜂須賀氏が、阿波と淡路を領したので、阿波・淡路両国の総氏神として崇敬された時代もありました。現在徳島では一番参拝者の多い神社としてしられています。
天富命と房総半島安房国一宮の安房神社・洲崎神社との関係に思いをはせながら、一方阿波忌部祖神である天日鷲命(忌部神社主祭神)への理解を深める為にも、忌部氏勢力の大きさを感じる阿波国でさらに神社巡りを進めていこうと強く感じた参拝となりました。
大鳥居です。平成14年に造られました。高さ14.6m。鋼管で建立されております。
大鳥居から1kmに亘って百基以上の石燈篭が続きます。平成14年度から寄進によるもので、毎日夕刻に明かりが灯されます。
御神木の楠。神社神殿への境内にあり高さ22m、樹齢は千年以上。
拝殿です。1880年に国費を以って再建されました。
本殿です。1880年に国費を以って再建されました。大麻比古神と猿田彦大神が祀られています。
大麻比古神社の奥宮「峯神社」の遥拝所です。奥宮は標高538mもある大麻山の山頂に鎮座しています。ご祭神は峯大神=津咋見命。「津咋見命」は系統に多くの諸説がある神様です。
本殿殿裏に神秘的な池があり、第一次世界大戦の時、捕虜収容所がこの町にあり、ドイツ人捕虜によって『メガネ橋』が造られました。これは捕虜生活を過ごしたドイツ兵が自由な地域交流の中で地元への感謝気持ちで作られました。1919年作。
本殿向かって左奥の小川には立派なドイツ橋が架かっています。ドイツ人捕虜によって「ドイツ橋」が造られました。これも捕虜生活を過ごしたドイツ兵が自由な地域交流の中で地元への感謝気持ちで作られました。1919年作。これ以外に町に木橋が6橋、石橋が4橋つくられました。現存するのはこの境内にあるこの橋だけとなりました。日独両国の友好の端として知られています。
御朱印です。
奥宮峯神社の御朱印です。遥拝所での参拝で頂きました。
以下ウィキペデイアより抜粋
所在地 徳島県鳴門市大麻町板東字広塚13
位置 北緯34度10分15.34秒 東経134度30分09.24秒座標: 北緯34度10分15.34秒 東経134度30分09.24秒
主祭神 大麻比古神
社格等 式内社(名神大)
阿波国一宮
旧国幣中社
別表神社
創建 (伝)神武天皇年間
本殿の様式 流造
別名 大麻さん、おわさはん
例祭 11月1日
主な神事 大御神楽祭
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