miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220829 対馬国一宮海神神社

対馬国一宮海神(かいじん)神社です。長崎県対馬市峰町木坂に鎮座します。創建は不詳です。現在の主祭神は豊玉姫命です。周辺の木坂山(伊豆山)は手が入らない原生林です。三韓征討を終えた神功皇后が、帰りに立ち寄った対馬の上県群で、新羅を鎮めた証として大きな軍旗である「旗八流」を立てて神に奉じたのが、神社の始まりと伝わります。この「旗八流」が伊豆山(現木坂山)に遷され木坂八幡宮と呼ばれるようになりました。全国の八幡様の始原の地とも伝えられております。中世以降は、八幡本宮とも、下県郡の下津八幡宮(現 厳原八幡宮)に対して上津八幡宮とも呼ばれておりました。
「木坂八幡宮(応神天皇)」「和多都美神社(ワタツミの神・海神)」と名称と主祭神が変わっていきます。もともとは海神・山神の自然崇拝の祭祀がベースにあり、土地の天道信仰や八幡信仰が融合され、ここ木坂の土地で重ねるように信仰されてきたと考えられております。明治になり国幣中社に列格される際に「海神神社(豊玉姫命)」となりました。
旧6月の午の日の早朝にはヤクマの祭りが行われ、御前浜で浜石を積んで塔を建てます。魚の焙り、豆と、甘酒を供え伊豆山の方向を拝みます。この祭りは夏の畑物の収穫祭と天童信仰(日の神)が合祀された祭り。現在では男児の厄払いとする説も流布しています。ここ木坂の地に積み重なる宗教的な雰囲気から、ふっと自分の心が放たれるような感慨に包まれた参拝となりました。
 
長い階段を上っていきます。

 
参道途中の鳥居です。

 
拝殿です。

 
拝殿前に大きな軍旗である「旗八流」があります。

 
左から拝殿。右奥が本殿です。

 
本殿です。

 
神社前の浜、御前浜で浜石を積んだ塔。旧6月の午の日の早朝にはヤクマの祭りが行われ、御前浜で浜石を積んで塔を建てます。魚の焙り、豆と、甘酒を供え伊豆山の方向を拝みます。この祭りは夏の畑物の収穫祭と天童信仰(日の神)が合祀された祭り。現在では男児の厄払いとする説も流布しています。対馬中部での天道信仰の名残りと云われる習俗。

 
木坂から山一つ越えた峰町の青海の海岸でもヤクマの祭りが行われています。対馬の天道信仰では母子神が基盤。八幡信仰と習合していったそうです。太陽によって孕んだ子供を天神として祀る天道信仰に、母神と子神(神功皇后と応神天皇)を祀る八幡信仰が重なっていったそうです。(参照 ウィキペデイア 「天道」対馬の天道信仰)

 
御朱印です。

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 長崎県対馬市峰町木坂247
位置 北緯34度27分51.3秒 東経129度17分00.0秒座標: 北緯34度27分51.3秒 東経129度17分00.0秒
主祭神 豊玉姫命
社格等 式内社(名神大)論社
対馬国一宮
旧国幣中社
別表神社
創建 不詳
本殿の様式 流造
例祭 旧暦8月1日
主な神事 浜殿放生祭


メモ 188