miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20230308大阪府交野市私市 磐船神社

大阪府交野市私市に鎮座します磐船神社です。古代淀川は枚方付近までが入江となっており、大和・奈良に入るには生駒山を避けながらこの地に流れる天野川に沿って進むのが至便であったと云われます。主祭神は饒速日命。記紀他によりますとこの地は天照大御神の命により高さ12mの船形の巨岩で高天原から天孫降臨された記念の地とされます。降臨した時に使われた「天の磐船」と呼ばれる巨岩がご神体です。主祭神名は天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(先代旧事本紀)物部氏の祖神とされます。神武天皇の東征の前に大和の国を治めていたのがと饒速日命であったと日本書記にあります。祭祀は肩野物部氏が担ってきましたが、物部宗家の滅亡の共に衰退。宝物などの流出も相次いだと云われます。地元磐船の地の総氏神として篤く信仰されてきました。神社の北側には巨石群があり、古代から生駒・葛城の修験道の霊場とされてきました。
「天の磐船」と呼ばれる巨岩を軸に、巨石信仰・神の降臨・神仏習合・修験道等の要素が複合しており、それだけこの地は信仰においても、交通において重要な地であったと感じた参拝となりました。
 
鳥居です。扁額に磐船宮とあります。右奥が社務所です。

 
拝殿右面と巨石天の磐船です。高さ12メートル、幅12メートルとあります。天野川の上にまたいでおります。安土桃山時代に加藤清正が大阪城築城の際石垣として切り出そうとしたが、巨岩から血が噴き出しので断念と伝わります。

 
拝殿正面です。

 
境内の様子です。多くの巨石があります。

 
天野川です。古代淀川はこのあたりが入江となっており、ヤマトに入るにはこの地に流れる天野川に沿って進むのが至便であったと云われます。現国道168号線沿いで枚方から生駒山を避けて、奈良市をはじめ奈良県を縦断し、十津川村を通り和歌山新宮に抜ける道路です。紀伊半島縦断の重要な道路。昔この地は宿場町でもありました。

 
神社入口です。天孫降臨の地の看板が出ております。

 
御朱印です。社務所で頂けました。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 大阪府交野市私市9丁目19-1
位置 北緯34度44分52秒 東経135度41分35.4秒
主祭神 饒速日命
神体 天の磐船
例祭 5月5日
 
メモ 166