20230705高知県室戸市室戸岬町　最御崎（ほつみさき）寺

高知県室戸市室戸岬町の最御崎（ほつみさき）寺です。四国八十八箇所24番札所です。空海は青年時代室戸岬の御厨人（みくろうど）窟で修行し虚空蔵求聞持法に開眼、唐で修行しました。唐から戻った空海は翌年807年に虚空蔵求聞持法を成就したこの室戸の地に、虚空蔵菩薩像を彫造して本堂を建立したのがこの寺です。現在もこの仏像は秘仏になっております。

歴代の天皇から、また武将・藩主からも篤く信仰されてきた事から、石造如意輪観音半跏像を始め数点の国の重要文化財を所有しております。現在も空海悟りの起源の寺として現在もたくさんの信仰を集めております。

太平洋の黒潮が洗う室戸岬の信仰の地は、信仰は仏教、神道と違いますが薩摩国一宮枚聞（ひらさき）神社で強く感じた南国情緒に似ていると感じた参拝となりました。

仁王門です。表と裏に、仁王像が2対ありました。裏の石造仁王像は1647年のもの。

境内の様子です。左が太子堂、真ん中奥が本堂、右が手前に鐘楼堂、その奥が多宝塔が見えます。

本堂です。

手前に鐘楼堂、その奥が多宝塔が見えます。

鐘楼堂と多宝塔の間に虚空蔵菩薩石像があります。虚空蔵菩薩。「明けの明星」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、明星天子、大明星天王とも呼ばれております。人々に知恵を授ける菩薩とされます。空海が御厨人（みくろうど）窟で修行し虚空蔵求聞持法に開眼した時、明星が口に飛び込み悟りが開けたと本人が著述しております。

御朱印です。室戸岬悟りとあります。