miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220619-0620 福岡県宗像市宗像大社

福岡県宗像市の宗像大社です。市内の田島には辺津宮、辺津宮から海上11kmにある大島の中津宮、九州本土から60kmの玄界灘の真ん中に位置する沖津宮の三宮からなります。
祭神は宗像三女神。三女神は素戔嗚尊が身の潔白を証明する為に天照大神と誓約をした時に生まれました。天照大神の「大陸との要衝である玄海灘に降臨して歴代天皇を助けなさい。そうすれば歴代天皇はあなたたちを祀るでしょう」という神勅によって宗像の地に降臨したと伝わります。国家の守護神として、沖津宮(沖ノ島)に田心姫神・中津宮(大島)に湍津姫神・辺津宮(九州本土)に市杵島姫神が鎮座しました。創始は有史以前と伝わります。
三宮を直線に結ぶと朝鮮半島への航路を指し示していることから三女神は海上交通の神として崇められました。道主貴(みちぬしのむち)と呼ばれ、厳島神社や松尾神社を始め全国6200社で祀られ、宗像大社はその総本社です。交通安全の神としても知られ、自動車のお守りは宗像大社が発祥との事です。
沖津宮がある沖ノ島は玄界灘の洋上にあります。一木一草一石でも持ち出しを禁止され、一般人のは基本立ち入れない神域です。現在も女人禁制が続いております。10日おきに神職1名が上陸して奉仕しております。「海の正倉院」と呼ばれ古代祭祀の宝物・遺物が大量にみつかっております。8万点が国宝に指定。辺津宮の神宝館に収蔵されています。
洋上11km離れた大島にある中津宮の社殿は辺津宮と向かい合っております。七夕信仰発祥の地と云われています。
博多港からスタートするQUEEN BEETLEクルーズ企画の沖ノ島海上遥拝から辺津宮、中津宮と参拝しました。船のデッキからの沖ノ島遥拝・・皆様がデッキから一生懸命にお祈りをされている姿と、島そのものの姿を見て、胸があつくなりました。
天照大神とスサノウ。異質な2神から生まれた三女神。異文化の交流地である海上交通の要衝に三女神。現代の私たちに何か大切な事を伝えているのではと感じた参拝となりました。
 
世界遺産「神宿る島」沖ノ島をQUEEN BEETLEから海上遥拝できる約200分のクルーズに参加しました。

 
沖ノ島の沖津宮の遥拝の御朱印。このツアーに参加すると宗像大社三宮の御朱印が貰えます。(下記のものは翌日中津宮で頂いたもの)

 
船内で配れていたルート図。実際は沖ノ島を左回りで一周しました。鎌倉時代、宗像大社が社領として中国商人と領有権を巡って熾烈な訴訟を繰り広げた小呂島や中津宮のある大島の島影も楽しめます。

 
ようやく沖ノ島が見えてきました。皆さん、デッキに出て写真を撮ったり、拝まれておりました。九州本土から60km。玄海灘のど真ん中です。田心姫神が祀られています。

 
沖ノ島の裏側となります。

 
一周まわり島の正面に出てきました。小屋島、御門柱、天狗岩が見えております。沖ノ島の鳥居の役割を果たしています。

 
辺津宮の新宝館にある沖ノ島の模型図 

 
8万点におよぶ沖ノ島神宝が収蔵展示されています。

 
博多港国際フェリー乗り場へ戻ります。

 
翌日福岡県宗像市田島にある辺津宮へ行きました。辺津宮は本殿に市杵島姫神、第二宮に沖津宮田心姫神、第三宮中津宮湍津姫神が祀られています。

 
この三女神は全国で祀られ、宗像大社はその総本社。道主貴(みちぬしのむち)と呼ばれる。

 
境内です。

 
本殿 1578年再建 国の重要文化財。桃山時代初期の神社建築様式。

 
拝殿 1590年再建 国の重要文化財

 
天照大神が三女神に対し「九州から半島、大陸へつながる海の道へ降りて、歴代の天皇をお助けすると共に歴代の天皇から篤いお祭りを受けられよ」と神勅を示した。その扁額が掲げられています。

 
高宮斎場 古代祭祀の姿を今に伝える全国的にも稀な社殿のない祭場。沖ノ島と並び最も神聖な場所。

 
第二宮 沖津宮分社、田心姫神を御祭神とする。唯一神明造。

 
第三宮 中津宮分社、湍津姫神を御祭神とする。唯一神明造。

 
平成の大造営で新たに建築された祈願殿。榊を中心に植え、岩を沖ノ島に見立てた庭。

 
福岡県宗像市大島にある中津宮。湍津姫神を御祭神

 
神湊港より沖合10kmにある大島に中津宮があります。

 
中津宮鳥居。

 
拝殿 昭和3年に再建

 
本殿です。辺津宮と向かい合って鎮座。1566年に再建。
屋根の鰹木が特徴的。丸三本組だったり、四角三本組になっております。京都の吉田神社大元宮に似ており、吉田神道の影響か?とのビデオが沖ノ島クルーズに船内にてビデオ紹介されていました。

 
織女神社 境内を流れる天の川を挟んで建てられた石の祠形式の社です。中津宮は日本の七夕伝説発祥の地と御朱印にあります。

 
牽牛神社

 
大島全景です。沖津宮遥拝所には行けませんでした。

 
宗像一族と天皇家との関係図です。娘が天武天皇の后になるなど深い関係にあります。



1日め 沖ノ島クルーズの後は中州でやきとりを頂きました。

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 福岡県宗像市田島2331(辺津宮)
福岡県宗像市大島1811(中津宮)
福岡県宗像市大島沖之島(沖津宮)
位置 北緯33度49分51秒 東経130度30分51秒座標: 北緯33度49分51秒 東経130度30分51秒
主祭神 田心姫神(沖津宮)
湍津姫神(中津宮)
市杵島姫神(辺津宮)
神体 御霊代は
青玉(沖津宮)
紫玉(中津宮)
八咫鏡(邊津宮)
社格等 式内社(名神大)
旧官幣大社
別表神社
創建 不詳(有史以前)
本殿の様式 五間社流造
別名 道主貴(みちぬしのむち)
例祭 春季大祭 4月1日 - 4月3日
秋季大祭(田島放生会)10月1日 - 3日


メモ 179