miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20210802栖雲(せいうん)寺(山梨県甲州市)

 山梨県甲州市大和町木賊にあります栖雲(せいうん)寺です。標高1,050mの大自然にある古寺です。1348年元へ渡り、杭州天目山で修行をした業海によって開山されたと伝わります。杭州の天目山に似た修行場所を道場として開いた禅寺です。この寺は達磨大師が実践した中国の古来の座禅「大自然の中の座禅」を今に伝えると云われ、現在も富士が見える禅庭の石の上、雨の日は岩窟、日差しが強い時は木陰で原始的な坐禅修行が続いております。水平な畳の上に、横一列で坐るのは江戸時代以降の日本の坐禅であると初めて知りました。
武田勝頼が甲斐武田氏嫡流の先祖武田信満が眠るこの寺を最後目指したものの、織田勢によって寺が焼かれたのを見て自害したと伝わります。
尾張藩士の雑識集に「蕎麦切りは甲州よりはじまる」とあります。それまでのそばがきから、うどんに学び切って食べたのは、元の杭州で麺打ち技術を学んだ業海がはじまりと伝わっております。
岩座禅の聖地であり、そして武田氏滅亡の地で、標高1050mの大自然にある栖雲寺。質素なお寺でしたが、記憶に強く刻まれた参拝となりました。
 
本堂です。扁額に天目山とあります。

 
庫裏です。築420年と伝わります。

 
蕎麦切り発祥の地の石碑です。

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武田勝頼が天目山の戦いに敗れた地に寺があります。

 
山深いところです。標高1050mの大自然にある栖雲寺。清冽な空気が印象的です。

 
御朱印です

 

以下ウィキペデイアより抜粋


所在地 山梨県甲州市大和町木賊122
位置 北緯35度39分38.2秒 東経138度48分38.4秒座標: 北緯35度39分38.2秒 東経138度48分38.4秒
山号 天目山
宗派 臨済宗建長寺派
本尊 釈迦如来
創建年 貞和4年/正平3年(1348年)
開基 業海本浄
別称 護国禅寺・栖雲寺
札所等 甲斐百八霊場第二十番
甲斐八十八ヶ所霊場第一番
文化財 木造普応国師坐像(重要文化財)
本尊釈迦如来像・銅鐘など(県文化財)
庭園(県名勝)

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