miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20210920瑞厳(ずいがん)寺(宮城県宮城郡松島)

宮城県宮城郡松島町の瑞厳(ずいがん)寺です。日本三景の松島にあります。平安時代の828年円仁が開山したと伝わります。建長寺を開いた北条時頼は晩年禅に傾倒しました。みちのくを巡拝している時、天台宗の荒法師の神楽の奉納に掛け声を発したところ、興ざめだと切りつけられるました。逃げのびた時頼は境内の岩窟で一夜を過ごしました。岩窟は受付入口を入った左脇にあり「法身窟」と呼ばれ、寺域の中でも特別な聖地になっております。そこで物静かな禅僧法身性西に出会いました。自分は無学で天台の難しい学理や秘事はわかりかねると語るふるまいに時頼は感銘。鎌倉にもどるや荒法師が支配する寺に兵を送り攻め滅ぼしたと伝わります。その法身を呼び寄せて初代住職に据えたのが臨済宗の寺としてのスタートだと云われます。(諸説あります。)この寺は奥州藤原氏、鎌倉幕府、仙台藩から庇護され繁栄しました。本堂・庫裏と廊下が国宝の東北屈指の規模を有する古刹です。東日本大震災では松島の島々が堤防の役割を果たし奇跡的に被害がなく被災者のの一時避難場所になったそうです。松島にこれほどの規模の大きいお寺があるとはと感動した参拝となりました。
 
松島湾近くに入口がありました。

 
本殿までの長いアプローチ。右面には断層崖に洞窟がたくさんあり、信仰のための祠になっておりました。

 
岩窟は受付を入った左脇「法身窟」と呼ばれ寺域の中でも特別な聖地。北条時頼と禅僧法身性西( 後の住職)が出会った場所。

 
国宝の本殿。京都の宮大工130人、5年の歳月をかけた。伊達家の権力のすごさを目の当たり。写真とれずに残念。

 
庫裏も国宝。東日本大震災の時、まわりの近代的な建物は被害をうけたが、この庫裏は無傷。禅においては台所。丈夫な台所だ!

 
由緒書です。

 
東日本大震災は津波が中門手前まで到達。寺は奇跡的に救われた。松島の島々が堤防になってくれたとのこと。

 
御朱印手書きでいただきました。

 
松島には一泊をおすすめします。夕方、夜、朝の景色を楽しめます。お酒もです。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 宮城県宮城郡松島町松島字町内91
位置 北緯38度22分19.7秒 東経141度3分34.4秒
山号 松島青龍山
宗旨 臨済宗(禅宗)
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 聖観音菩薩
創建年 (伝)天長5年(828年)
開山 円仁
開基 (伝)淳和天皇
中興年 臨済改宗:正元元年(1259年)
瑞巌寺竣工:慶長14年(1609年)
中興 臨済改宗:北条時頼、法身性西(開山)
瑞巌寺竣工:伊達政宗、雲居希膺(開山)
正式名 松島青龍山瑞巌円福禅寺
別称 松島寺
瑞巌円福寺
円福寺
延福寺
札所等 奥州三十三観音霊場6番
三陸三十三観音霊場番外
四寺廻廊
文化財 本堂、庫裏及び廊下(国宝)
御成門、中門他(重要文化財)
 
メモ 103