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全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20210924 長勝寺(茨木県潮来市潮来)

茨城県潮来市潮来にあります長勝寺です。1185年源頼朝が古代から水上交通の要所で潮来に創建したと伝わります。(佐原も有名です)国の重要文化財である銅鐘には1330年作のもので「客船夜泊常陸蘇城」(かくせんやはくひたちのそじょう)と記された銘があり、中国蘇州を彷彿させる当時の繁栄と風光明媚な情景であったと知ることが出来ます。
水戸藩は二代徳川光圀(黄門様)、九代斉彬の時代に厳しい廃仏毀釈を行っております。多くの寺院がリストラされ、それにより現在の茨木県の寺院数が1200程度と大変少なくなっております。一方水戸光圀は由緒正しき寺院は再建し庇護しました。その代表例がこの源頼朝が開いた長勝寺とされます。約1万5000平方メートルある境内にある茅葺屋根の本堂は臨済宗禅寺らしい立派なものでした。
潮来は水上交通により蘇州を彷彿させる繁栄を長く見せましたが、明治以降少しずつ衰退していきます。その原因は鉄道(常磐線)にあるとの事。この寺が詫びた風情を醸し出すのは、禅寺ということはもちろん、潮来の古代・近世の繁栄から近代で衰退した歴史にもあるのかなと感じた参拝となりました。
 
長勝寺の正門 約1万5000平方メートルある境内。本堂までのアプローチが長い。

 
長勝寺の山門は1693年〜1700年にかけて建立。7年かかっただけあってサイズも形も見事!茨城県の指定文化財です。もともと長勝寺の山門ではなく、水戸市内の普門院から完成間近の山門を水戸黄門(徳川光圀)がこの寺に移築を命じたそうです。荒廃していた長勝寺の再興の為だと云われております。

 
山門の先にある茅葺屋根の立派な本堂です。屋根の上にある家紋は源氏の代表的な家紋の笹りんどうです。正門、山堂、本堂までのまっすぐな長いアプローチにテンションが上がります。

 
長勝寺の創建者は源頼朝。自ら手植えしたと伝えられる「文治梅」です。

 
鐘は1339年に14代執権北条高時が源頼朝の菩提のために贈られました。国指定の重要文化財になっています。「客船夜泊常陸蘇城」(中国の蘇州の景色に似ているという意味)と記された銘文があり、当時の潮来の情景を知る上でも貴重な資料。

 
由緒書です。

 
稲荷山を背景にした長い参道。心洗われます。

 
庫裏にお伺いし書置きの御朱印を頂きました。

 

ウィキペデイアより抜粋


所在地 茨城県潮来市潮来428
位置 北緯35度56分30.7秒 東経140度32分43.1秒座標: 北緯35度56分30.7秒 東経140度32分43.1秒
山号 海雲山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 阿弥陀如来
札所等 常陸七福神(福禄寿)
文化財 銅鐘(国の重要文化財)

 

メモ 123