miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20211111 横蔵(よこくら)寺 (岐阜県揖斐郡)

横蔵(よこくら)寺です。岐阜県揖斐郡揖斐川町にあります。803年に伝教大師最澄が創建したと伝わります。薬師如来像をはじめ22体の国の重要文化財が安置されております。多くの仏像や絵画・書籍を所蔵し、別名「美濃の正倉院」と呼ばれています。約200年前に即身成仏したという妙心法師のミイラがあります。天台宗の開祖最澄が刻んだ薬師如来像があった延暦寺ですが、織田信長の焼き討ちで焼失。同じ木で彫ったもう一つの仏像がこの寺にあったと伝わります。延暦寺が再建の為にこの寺の仏像を移したとあり、延暦寺との深い関係にある寺です。
即身仏が安置され一般公開されていることでも有名です。19世紀の妙心法師。親戚縁者の要請により即身仏となった山梨から故郷の横蔵寺に100年後の明治時代に戻され、現在舎利堂に安置されています。即身仏は全国で18体が確認されている中、拝観可能なものでは最南端・最西端のものと云われます。
紅葉の時期にお伺いしましたが、風格ある古くからの建物と鮮やかな紅葉のコントラストは目をはる美しさでした。どうしてこれだけの多数の国の重要文化財級の仏像・絵画・書籍が揖斐郡の山中にあり、長い間大事にされてきたのかと受付の女性にお聞きしたところ、山中ゆえに戦火を逃れた、そして横蔵街道が白山信仰の神聖な巡礼の道でありその道沿いに寺があったからとお話頂けました。揖斐の歴史と美濃の白山信仰の面影を感じた参拝となりました。
 
 
駐車場から寺方面。テンション上がります

 
仁王門。江戸初期1675年完成。

 
三重の塔。1663年に完成

 
本堂。1671年完成。薬師如来は国の重要文化財

 

 
最近造られた鐘楼。

 
舎利堂 ここに即身仏上人妙心が安置されています。以外に小さかったのですが、生前は160cm。やはり息をのむ御霊威。目にやきつきました。ここで御朱印を頂きました。受付の女性にどうしてこんな山奥にこんな立派な寺域がとおたずねしたところ、戦火を逃れた、そして白山信仰の神聖な巡礼の道、横蔵街道に沿っていたからとお話頂けました。横の瑠璃殿には国重要文化財の仏像がたくさん並んでいました。美濃の正倉院。納得しました。

 
ここからは紅葉ショットを3点アップします。

 
御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地  岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原1160
位置 北緯35度33分11.72秒 東経136度33分39.65秒座標: 北緯35度33分11.72秒 東経136度33分39.65秒
山号 両界山
宗派 天台宗
本尊 薬師如来(重要文化財)
創建年 伝・延暦20年(801年)又は延暦24年(805年)
開基 伝・三和次郎大夫藤原助基
別称 美濃の正倉院
札所等 西美濃三十三霊場1番
文化財 木造薬師如来坐像、木造大日如来坐像、木造四天王立像、木造十二神将立像、木造深沙大将立像、木造金剛力士立像、板彫法華曼荼羅(重要文化財)ほか
 
メモ 187