miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20220621 善導寺(福岡県久留米市)

善導寺です。福岡県久留米市善導寺にあります。境内の近くに筑後川が流れております。浄土宗の開祖法然の直弟子の鎮西聖光上人が1208年に開創した寺院です。鎌倉時代から室町時代にかけて九州に勢力を拡大した浄土宗の大本山。1786年に建立された九州最大級の本堂を有することで知られています。その屋根の上には大きな葵紋5個が並んでいます。徳川家康公が亡くなった3か月後にお墓を率先して早く建て、その迅速な対応を評価され、石高500石につながりました。その印として葵紋が5個となったと伝わります。本堂はじめ江戸時代の建物群含めて8点が国の重要文化財に指定されております。今でも日本屈指の念仏道場に全国から信者が集っております。
英彦山に、唐の十三弦の筝が伝わり、後に鎮西聖光上人がこの筝をこの寺に伝え仏事音楽に用いたました。そして筑紫箏・近世箏曲の創始者の賢順がこの善道寺で雅楽・寺院歌謡を習得した事から筝曲発祥の地と呼ばれております。
印象的であったのは境内の大楠です。樹齢800年で天然記念物で、境内でこんな立派な樟は初めて拝見しました。福岡は大陸との窓口であり、多くの寺が中国の唐や宋の影響を受け興隆しました。その証がここ善導寺だと感じた参拝となりました。
 
三門です。安政6(1859)年、入母屋造り。

 
開基 鎮西聖光上人像(浄土宗 法然の後を継ぐ。二祖様) 鎮西学園はここを発祥。九州(鎮西)に48の寺院を建立。

 
釈迦堂 木造の釈迦如来像(像高176㎝)を安置。

 
本堂 国指定重要文化財 正面7間、側面8間(「間」は柱間の数を表す)の大規模な仏堂で、九州地方に残る木造仏堂としては最大級のものである。天明6年(1786年)の建立。

 
本尊は阿弥陀如来。鎌倉時代の作である。両脇侍は、向って右に観世音菩薩、左に勢至菩薩。

 
本殿の屋根に葵のご紋。徳川家康の位牌が祀られています。

 
樹齢800年の大樟。こんな立派なのは自分初めてです。

 
筑紫筝碑(ちくしそうひ)
この寺は「筝曲発祥の地」です。英彦山の唐が谷に、昔唐の李氏の裔孫が渡来して十三弦の筝を伝えていた。後に鎮西上人がこの筝を当山に伝え、仏事音楽に用いられたので、当山は筝曲発祥の地と呼ばれている。のちに善導寺の僧、賢順(1534~1623)が善導寺楽や寺院歌謡を譜に整理して筑紫筝を編み出した。その孫弟子に八橋検校を輩出し、この源流から生田流、山田流として受け継がれている。善導寺町には「善導寺琴クラブ」があります。また、賢順記念全国筝曲祭が毎年、久留米市で開催されています。
(寺HP より)

 
御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 福岡県久留米市善導寺町飯田550
位置 北緯33度19分48.1秒 東経130度36分13.7秒座標: 北緯33度19分48.1秒 東経130度36分13.7秒
山号 井上山
終南山(大門に掲げられている山号)
院号 光明院
宗派 浄土宗
寺格 大本山
本尊 阿弥陀如来
創建年 建長2年(1191年)
開基 聖光(弁長)
正式名 井上山光明院善導寺
別称 光明寺
文化財 本堂、大門、大庫裏ほか(重要文化財)
本朝祖師伝記絵詞、梵鐘(県指定文化財)
 
メモ 91