miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20211222櫟野(らくや)寺(滋賀県甲賀市甲賀町櫟野)

櫟野(らくや)寺です。滋賀県甲賀市甲賀町櫟野にあります。平安時代後期、最澄が比叡山の根本中堂の木材を得るためにこの地に訪れ、 櫟(いちい)の生樹を彫刻したと伝わる日本最大坐仏高さ5.3m、像の高さ3.1mの十一面観音菩薩が本尊です。国の重要文化財です。地元の皆様からは「いちいの観音」と呼ばれております。現在は本堂の収納庫に陳列されておりますが、収蔵庫の改築の時に、住職が東京の国立博物館に20体を超える国の重要文化財の平安仏の展示企画を売り込み、2016年展示されました。「いちいの観音」を始めとする平安仏の傑作群が大変話題となり来場者が21万人が押し寄せたそうです。「いちいの観音」はかつては33年に一度の開扉される秘仏でしたが、現在は櫟野寺で毎年春秋などに特別公開されるそうです。
甲賀には杣(そま)という、貴族・寺社が、造都や建立など大規模な建設用材を必要とする事業に対しての木材の伐採地=山林がありました。平城京奈良・平安京京都の大型の建築需要に対して近距離に位置する甲賀は木材を供給し、河川を使い物流を担いました。この静かな甲賀の里にこれほどの沢山の平安仏が残されているのは、甲賀の林業と都の建築との関係からくる独自な信仰の賜物と言えそうだと感じた参拝となりました。
 
忍びの里甲賀にあるお寺です。

 
当日は拝観できない日でした。残念。木造十一面観音坐像(本尊) - 坐像で像高312cmの巨像。平安時代後期の作。かつては33年に一度のみ開扉される秘仏であったが、現在は春秋などに特別公開がある。重要文化財に指定された十一面観音は坐像としては日本最大の大きさを誇る。最澄作と伝わる。寺の案内板を撮影したものです。

 
石仏から山門を望む

 
石仏群

 
山門です。

 
本堂です。

 
お寺には珍しい土俵。坂上田村麻呂が奉納と伝わります。

 
御朱印です。

 
以下ウィキペディアより抜粋
 
所在地 滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
位置 北緯34度53分49.5秒 東経136度15分8.6秒座標: 北緯34度53分49.5秒 東経136度15分8.6秒
山号 福生山
院号 自性院
宗派 天台宗
本尊 十一面観音菩薩
創建年 伝・延暦11年(792年)
開山 伝・最澄
開基 伝・坂上田村麻呂
正式名 福生山自性院櫟野寺
別称 いちいの観音
札所等 近江西国三十三観音霊場第29番
甲賀西国三十三所第1番
びわ湖百八霊場第85番
湖国十一面観音菩薩霊場第8番
文化財 木造十一面観音坐像、木造薬師如来坐像ほか(重要文化財)
 
メモ 131