miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20230804 石川県珠洲市 須須(すず)神社

石川県珠洲市三崎町に鎮座します須須(すず)神社です。能登半島の先端部分の鈴御崎(すずみさき)にあります。延喜式内社です。創建は崇神天皇の治世の紀元前97年。以来、能登一円・日本海の守護神として信仰を集めてきた古社です。岬にある鎮座する山伏山は、山の形が優美なため古くから崇拝を受け、海上航行の目標としても尊ばれました。当初は崇神天皇の治世に創建されましたが、8世紀ごろに現在の地に遷宮したと伝わります。
主祭神として、高座宮に天津日高彦穂瓊瓊杵尊・山伏山奥宮に美穂須須美命、金分宮に木花咲耶姫命が祀られています。美穂須須美命は出雲国の美保神社地主社に祀られており、出雲の美保の名前の由来となった姫として知られます。出雲風土記にも出雲の大穴持命と越の奴奈川姫命の間に生まれた「御穂須須美命」が出雲美保郷に坐すとの記述がされています。その姫が能登の先端の神社にまつられているとこから、能登半島を通して越と出雲を結ぶ姫神としてこの能登エリアと出雲エリアとの古代からの関係をうかがわせます。
以前出雲の美保神社を参拝した時、珠洲市の須須(すず)神社に必ず参拝をしようという想いがこの夏に実現しました。神社近くの夏の静かな日本海を見ていると、日本海を航海する古代の海人の出雲・越の地域を越えたこの神社への崇敬・信仰を強く感じました。一方本年の5月に珠洲市では最大震度6強の地震があり、その影響で境内の鳥居・燈篭・狛犬が多く倒壊しておりました。須須神社の地震からの復興を心から祈願した参拝となりました。
 
 
境内の鳥居です。狛犬が倒壊し地面に置かれております。

 
須須神社社叢です。国指定天然記念物。燈篭が倒壊しております。​

 
拝殿です。

 
扁額に須須神社とあります。

 
本殿です。

 
道の駅にある須須神社奥宮の遥拝所です。主祭神は美穂須須美命です。

 
遥拝所にあった美穂須須美命の説明板です。

 
須須神社の御朱印です。境内参道の宮司の自宅にて拝受しました。

 
金分宮(木花咲耶姫命)の御朱印です。

 
海側の大きな鳥居と燈篭が倒壊していました。夏の静かな日本海との対比が印象に強く残りました。須須神社の地震からの復興を心から祈願した参拝となりました。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 石川県珠洲市三崎町寺家4-2
位置 北緯37度29分54秒 東経137度20分48秒
主祭神 天津日高彦穂瓊瓊杵尊・美穂須須美命・木花咲耶姫命 他3柱
社格等 式内社、県社
創建 (伝)崇神天皇の治世(紀元前97年〜紀元前29年)
本殿の様式 流造
例祭 9月14日
 
メモ 139