miyajundesu blog

全国一宮、各県有名寺、日本100名島の巡回の日々。自分を見つめるための少し長い旅。楽しみです。

20230805福井県勝山市 平泉寺白山神社

平泉寺白山神社です。福井県勝山市に鎮座します。本殿・伊奘冊尊、本殿向かって右の別山社に天忍穂耳尊、向かって左の越南知社に大己貴尊が祀られています。717年泰澄大師が白山に登ろうとしてこの地に訪れた時、泉の湧き出ているのを見つけ神社を建てたと伝わります。こころから白山に登り白山を開きまたこの地に下ったと云われます。平安時代に白山信仰の越前側の禅定道の拠点=白山への登山道(越前馬場・ばんば)の拠点の一つとなりました。(他美濃馬場/長滝寺白山神社・加賀馬場/白山比咩神社)多くの山伏・僧兵が集まるところとなり、神仏習合が進み、室町時代後半には山に砦を備え、全山石垣に囲まれた要害となり、東西南北約1キロメートルもの範囲に、48社、36堂、6000坊の院坊を備え、僧兵8000人を抱える巨大な宗教都市を形成しました。その自身の勢力の強大化により、時の戦力大名との争いや、一向一揆の標的になり、16世紀後半に全山を焼失したと伝わります。
拝殿へ続く石畳両側では、木々の間に広がる見事な苔が有名で苔寺と知られています。司馬遼太郎は『街道をゆく』で、白山神社の苔の規模・質を高く評価しております。街道をゆく越前の道を読んでから参拝しました。本に記載のあったこの地の僧兵集団の成り立ち・寺社への土地の寄進・巨大な宗教都市の形成と白山信仰との関わりを深く感じた参拝となりました。
 
社号標には白山神社とあります。

 
長い石段の参道が続きます。

 
拝殿前の鳥居です。

 
 
鳥居を抜けたところです。一面の苔の先に拝殿があります。1859年造営。

 
拝殿です。1859年再建。扁額には中宮平泉寺とあります。

 
拝殿前の苔です。こんなスケールの苔は初めて見ました。

 
拝殿奥にある本殿です。伊奘冊尊が祀られています。1795年造営。扁額には白山妙理大権現とあります。

 
 
本殿向かって右にあります別山社です。天忍穂耳尊が祀られています。扁額には別山大権現とあります。

 
向かって左の越南知社です。大己貴尊が祀られています。扁額には越南知大権現とあります。

 
広大な境内でした。

 
御朱印です。

 
以下ウィキペデイアより抜粋
 
所在地 福井県勝山市平泉寺町平泉寺56-63
位置 北緯36度2分38.1秒 東経136度32分31.6秒座標: 北緯36度2分38.1秒 東経136度32分31.6秒
主祭神 伊奘冊尊
社格等 旧県社
創建 伝養老元年(717年)
本殿の様式 入母屋造榑葺
別名 白山神社
例祭 4月20日
 
メモ 284